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ロック歌手、矢沢永吉（７２）が２７日、東京・新宿区の国立競技場でデビュー５０周年記念のスタジアム＆ドームツアー（３都市４公演）をスタートさせた。
２０１９年１２月に新装された国立で初の有観客単独ライブ。爆音と同時にステージ上に火柱が上がり、矢沢が国立に初降臨した瞬間から、約６万人のボルテージは最高潮に。
矢沢は「ウォ～」と雄たけびを上げ、「ロックンロール！！　オーライ！！」とシャウト。１曲目「苦い雨」を熱唱し、「皆さん、ようこそいらっしゃいました。やっと今日の日が来ました。最後までゆっくり楽しんでください」と語ると、スタジアムが揺れた。
５０周年記念のスタジアム＆ドームツアーの幕開けを飾る自身初の国立ライブ。新装された国立では２０年１１月に嵐が無観客配信ライブを行ったが、有観客の単独公演を行うのも初めてだ。
ステージではヒット曲「アリよさらば」「恋の列車はリバプール発」など自身の歌手人生を２３曲で体現。
スタンドマイクを振り回したり、キャデラックに乗ってグラウンドを周遊するなどエンジン全開で、「夏は年寄りにはきついぜ…」と笑わせつつ、「神様、ありがとう。こんなオヤジに夏のド真ん中に６万人の野外ライブをやらせてくれて…」と感無量。
ファンに「５０年のライブに駆け付けてくれて皆さん、ありがとうございました」と感謝すると、大きな拍手が湧き起こった。
終盤にはゲスト出演した歌手、ＭＩＳＩＡ（４４）と名曲「ＨＥＹ　ＹＯＵ…」で初共演し、最後の曲「止まらないＨａ～Ｈａ」では約６万本のタオルが宙に舞う。
７２歳とは思えない力強いパフォーマンスで約２時間半を疾走し、国立に新たな歴史を刻んだ。

ライブの定番「タオル投げ」が、3年ぶりに復活した。2019年12月に国立代々木競技場第一体育館で行われたライブが最後。翌年からは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、歓声を上げること、そしてタオル投げが禁止されていた。
コロナ禍を経て解禁となり、ファンの喜びもひとしおだ。50年来のファンだという68歳の女性は、「最高でした！またタオル投げができるということで、新しいものを買っちゃいました」と笑顔。
40年間応援し続ける50代男性は「タオル投げが起こったのが、『止まらない…』の一曲だけだったので残念。でも、とにかく素晴らしい時間でした」と充実の表情だった。

（出典 www.sponichi.co.jp）


（出典 www.sponichi.co.jp）